良い絵本の選び方 Vol.3
大人がつい選んでしまいがちな絵本として、以下のようなものがあります。
・為になる本(教材的な本)
・可愛い本
・ほのぼの、ふんわりとした本
・ひねった内容の(ブラックユーモアが利いた)本
その理由は
・為になる本(教材的な本)
本から何かを“学びとって欲しい”という欲求がある為。
子供を絵本の中で遊ばせてあげることより、どうしても大人は勉強の方に意識が向きやすい。
「頭の良い子になって欲しい!」
という願いは、どの親でも持つ物だと思います。
でも、絵本は心を豊かにする為の物。
ここは意識的に“学ぶ”という考えを、自分の頭から外す努力が必要となりますね♪
・可愛い本
大人にとって子供は“可愛い”存在。
そんな可愛い子供には、可愛い物を与えたい♪そう思うのは分かります!
ただ、子供自身は
「大きく成長したい!!」
「強くなりたい!!」
そう思っているものです。
田島征三さんの絵本は、非常に力強い絵が特徴的です。
大人は敬遠する傾向がありますが、子供は大好きです!
私自身も大好きでしたし、兄弟も好きでした!
・ほのぼの、ふんわりとした本
“ほのぼの、ふんわりとした”人、つまり穏やかな優しい印象を与える人を、良い人と思う傾向があります。
自分の子供もこういう人物になって欲しいという思いから、こういった内容の絵本を手に取りやすいです。
しかし、可愛い本のところで述べた様に、子供の思いは異なります。
・ひねった内容の(ブラックユーモアが利いた)本
大人にとっては面白いブラックユーモアや、内容のひねり方であったとしても、時として子供には理解できないケースが多いです。
例えば、ストーリーが(非論理的に)急激に変化するものや、前提理解があって初めて理解できるもの(上下関係や因果関係)は子供が困惑してしまいます。
以上の4つのポイントに気を付けて、絵本を選んであげて下さい。
年齢別にお勧めの絵本をご紹介していきますので、それを絵本選びの参考にして頂けたらと思います。
また私の紹介した絵本が、
「ちょっと好みでないかも。でも、お勧め絵本として紹介されていたし、ちょっと読んでみようかな?」
と、少しでも手に取るきっかけになってくれれば嬉しいです。
絵本を選ぶ際、どうしても母親の好みに偏りがちです。
子供の世界、価値観を広げたいという思いから選んでいる絵本ですので、個人の嗜好や好みに偏らないように注意が必要です。
時にはお父さんも一緒に本屋さんに行き、本を選んでみて下さい!
絵本によって家族の会話が増えれば、それも絵本の楽しみの1つになりますね☆