チップ落とし

モンテッソーリ教育の教材の中に「毛糸のボールの入った箱」という物があります。

 

・約15×15×5㎝、あるいは20×15×7㎝の箱の上に、チップを入れる為の横穴が開いている箱
・チップ
・チップを入れるお皿やカゴ
・トレ―

 

これは私が作った代用品です。

 

100円均一で購入したトレ―と、タッパを使用して作りました。
教具としての箱は木製の為、中が見えません。
しかし私はあえて透明の物を選びました。
チップが落ちていく様子、入っている様子を見ることができ、子どもの達成感をさらに満たしてくれるのではないかと考えたからです。

 

チップは、コインの代わりにプラスチック製プレートを使用しました。

コインに比べ、このプレートは難易度が上がります。
コインは丸いので、どの返を切り口に当てても大丈夫ですが、プレートの場合は半円になっている返を当てないといけません。

 

タッパを選ぶ際、捻って開けるタイプの蓋にしました。
タッパの蓋に切り口を開ける際
・プレートの半円の部分が入る大きさ
・斜めにカット(触っても指が切れない、そしてプレートを滑り込みやすくする為)
に注意しました。
(切ってくれたのは弟です!器用で丁寧なんです☆)

 

対象年齢:18カ月~
遊び方:チップを切り口に差し込み、箱の中に落とす。

 

提供の仕方:
①箱の開け方を提示する
②箱の中からチップを取りだし、お皿に移す。
③箱を閉じる。
④チップの入れ方を提示する。
(トレ―の持ち方や運び方もこれまでに提示したことが無い場合は、提示する。)

 

この教材の目的は目と手の協応親指と4本の指の相対関係の把握です。
目と手の協応
実は、意図的に掴むことより、意図的に手を放すことの方が非常に難しく、できるようになるのは18カ月頃だと言われています。
チップを切り口に差し込む、そして手を放す、蓋の開閉等の動作が、目と、そして自分の意識と手を連動させる練習になります。

 

親指と4本の指の相対関係の把握
親指とそれ以外の4本の指を相対的に動かすこと。
チップの持ち方、蓋の開閉の仕方等により、指の使い方や動き方を把握する。

私はチップを4色各5枚、計20枚準備しました。
このチップの数は、子どもの集中力に合わせて準備してあげて下さい。
最初は5枚位準備しておき、子どもの様子を見ながら増やして言ってあげると良いと思います♪

 

”数”に拘りだす時期がくると、
全てのチップを箱に入れないと気が済まない!!でも集中が続かなくてイライラしてきたり・・・
という状況も起こる可能性があります。
数をこなすことが目的ではないので、チップの数はお子さんの様子を見て判断してあげて下さい!

 

息子はとても気に入ってくれていて、良く遊んでいます。
20枚全てのチップを入れる時もあれば、数枚だけ入れる時もあります。
他の玩具で遊んでいて、数枚だけ入れて、また元の玩具の所に戻ったり、通りすがりに1枚だけ入れたり・・・・
勿論、何度も繰り返し行う時もあります。

 

最初はチップの方向を、切り口に合わせるのが難しかったようですが、何度か挑戦した後に
”プレートに開いた穴”
を目印にチップを持つと、上手に切り口に入れられることに気が付いたようです!
スゴイ☆